ずっと介護職をしていた人にとって、異業種への転職はハードルが高く感じるでしょう。1度介護職から離れたい、という声も多く聞かれますが、知らない世界への不安からためらってしまいがちです。介護職は対人サービスであり、中でも独特な世界観がある業種です。そこから事務などのデスクワークに転職しようにも、基本スキルがないと心配になってしまいます。ですが、本当に異業種へ転職したいという気持ちがあれば、不可能ではありません。
そもそも多くの人は、慣れた習慣から新しいところへ踏み出すのが苦手なものです。慣れた仕事であれば、怒られたり新しいことを覚えたりといった必要が無いからです。若い方は将来性からどこへ転職してもやっていけますし、選択肢も多くあります。そうでないとしても、介護で培った価値観、会話の技術などは、他の仕事でも活かすことができます。大事なのは、自分がなぜ介護職から離れようと思ったのか、そこを明確にすると、次の職種や条件も浮かんでくるでしょう。
自分にはどんなスキルがあるのか、考えてみるのも良いでしょう。文章を書く、イラストを書くなどの趣味でも、十分次の仕事に活かすことができるのです。体を動かすことが好きならば、他のサービス業も選択肢の1つです。これまで大変な介護業界でやってこられた人であれば、店舗スタッフなど接客の仕事は確実にこなせます。介護職をきちんと務めていた方は、適応力も育っているはずです。自分を見つめ直し、向き不向きを明確に洗い出すことで、次の転職もおのずと導かれてくるでしょう。
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